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ごあいさつTOP
GREETING
ご挨拶

私どもが営む「大﨑商店」は1958年(昭和33年)にゼラチン原料商として開業いたしました。
その皮を煮だして作られる食用ゼラチンは、コーヒーゼリーや薬のカプセルなどがあり、工業用のゼラチンや膠(にかわ)は「紙器や紙管」「マッチ」「サンドペーパー」などを定着させる接着剤などがあります。現在も「文化財の補修」をはじめ、「日本画」や「製墨」、「和紙づくり」などの伝統産業の接着剤として使われています。
このような背景を持つ弊社が特殊な姫路革を扱いはじめたのは、1977年(昭和52年)宮本氏より引き継いだ生皮は、北部の生野銀山から流れる市川の成分に併せ、高木地区の一部の限られたエリアで作られていました。
生皮は「ピッカー」とも呼ばれ和太鼓や武道具に使われるあめ色の皮で、甲冑にも使用された皮です。今では化学薬品による機械的な鞣しが主流となっておりますが、私どもでは並行して化学薬品を全く使用しない無添加の革、また道具類も当時のものを使うなどし、伝統を守っております。
文化財や武具類の修復や再現などには古典製法による生皮(きがわ)が使われていることも多く、広くご相談を承っております。
また、伝統の白いなめし革の復活にも取り組みを始めました。
私どもとしても守るべきものは守り、変えるべきものは変える勇気を持って、伝統を守り引き継いで行きたいと考えております。
本来なら太鼓製作を手掛ける業者様や職人の皆様と生皮を前に直接話ができればよいのですが、この度Webを通じ伝統産業のご案内をできる機会を賜り、皆様にご覧いただけることとなりました。この新たなスタイルが伝統文化保護、伝授の一助になりますことを心より願っております。